トランポリン運動で経験できること(4)

 子どもの素養づくりに提案されている運動を紹介してきた、それを再掲します。赤字はトランポリンエアリアルトレーニングで取り入れられているもの、青字はトランポリンを使って工夫をすれば取り入れられるものです。

 今回は、 石井学習塾 代表 石井丈博著「運動嫌いを直せば、子供の 自信 やる気 持続力 は グングン 伸びる」で取り上げられている能力についてです。

 1.定位置能力:自分の周囲の人や物との位置関係を正確に把握する力

 2.変換能力:動きを素早く切り替える力

 3.反応能力:合図や相手の動きに素早く反応する力

 4.連結能力:身体の動きをタイミングよく同調させる力

 5.識別能力:ボールなどの道具を巧みに扱う能力

 6.リズム能力:リズム翌身体を動かす力

 7.バランス能力:動作中の全身のバランスを保つ力

 今回取り上げられている7つの能力についてはトランポリン運動ですべてカバーされます。まず1の定位置能力ですが、トランポリンとの位置関係やボールトレーニングにおけるボールとの位置関係によりこの能力のトレーニングとなります。

 2の変換能力ですが、トランポリンの種目の多くで使われる能力です。たとえばローラーでは腰を伸ばす運動を回転運動に変換して行います。抱え跳びでは膝の曲げ-停止-膝ののばしという変換運動となっています。

 3の反応能力は、多くの場合、種目の導入時に指導者のかけ声により練習することが多くここで培われますし、ボールトレーニングでも投げられたボールに反応してボールをキャッチすると言うことで実施されています。

 4の連結能力は腕の振りと跳躍を同調させるなどで行われているものですし、5の識別能力もボールトレーニングで行われています。またトランポリンという道具をうまく利用して跳躍するのがトランポリン運動の基本です。

 6のリズム能力と7のバランス能力はトランポリン運動で最も培われる能力です。

 以上のようにトランポリン運動では7つの能力すべてを高めるトレーニングが取り入れられています。