トランポリン運動で経験できること(2)

 前回までに子どもの素養づくりに提案されている運動を紹介してきた、それを再掲します。赤字はトランポリンエアリアルトレーニングで取り入れられているもの、青字はトランポリンを使って工夫をすれば取り入れられるものです。

 今回は、日本体育協会のスポーツリーダー養成テキストで紹介されているものです。

1.自己の身体の操作

1)姿勢の変化とバランスをとる:たつ、かがむ、ねころぶ、ころがる、わたる

2)ある場所に移動する

2-1)上下方向に移動する:のぼる、おりる、よじのぼる、すべりおりる、とびあがる

2-2)水平方向に移動する:はう、あるく、はしる、とぶ、スキップ、ギャロップ

2-3)回転系:かわす、もぐる、くぐる、かくれる

2.他者や物の操作。

1)重さのあるものの移動:かつぐ、ささえる、はこぶ、おろす、もつ、おぶう

2)とったり、つかまえる動作:とめる、つかむ、うける、いれる、わたす

3)他への直接的な作用をする動作:たたく、うつなげるける、たおす、ぶつかる

上下方向に跳び上がるのはトランポリン運動そのものです。水平方向に跳ぶというのは、トランポリン競技ではよくないとされる運動ですが、トランポリンエアリアルトレーニングでは2球のボール種目として水平方向に移動しながらボールを投げる・捕るという項目で体験できます。投げるもボールトレーニングで取り入れられている運動です。

 「はう・あるく」はトランポリン上でもできますし、「かわす・くぐる」は縄跳びを取り入れれば、対応可能です。「うつ・ける」は今のところボールトレーニングのメニューに入っていませんが、ボールを利用すれば経験させることは可能なものです。