発育の年齢区分の総括

 日本トランポリン協会のエアリアルトレーニングは10歳以下の全児童を対象としています。この年齢は「プレ・ゴールデンエイジ」と呼ばれる年代以下の年代です。そこで、この年代について今まで取り上げてきた既往の資料を整理してみます。

 文部科学省:小学校低学年・中学年を1つの区分としている

  日本体育協会:5・6歳から8歳をプレゴールデンエイジ、9歳から12歳をゴールデンエイジとしている。

 福島大学 白石豊教授:1歳から6歳を第1のチャンス、7歳から9歳を第1のチャンスの修正期、9歳から12歳を第2のチャンス、13歳から15歳を停滞期、16歳から22歳を第3のチャンスとしています。

 日本サッカー協会: U-6 遊びの時代、U-8 学校生活の始まり、 U-10 本格的な思考力の発達、U-12 ゴールデンエイジとしています。

 「保育と幼児期の運動遊び」では6歳までに成人の90%までに運動に深く関係する神経系の器官が発達し、このときまでに80数種の運動レパートリーを獲得できるとしています。

日本トランポリン協会:10歳までを神経系が発達する時期とし、トランポリンエアリアルトレーニングの適用年齢としています。

 

 以上見ていくと、白石教授の区分がもっと細かく区分されています。他の資料ではチャンスとされている7歳から9歳をあまり成長が見込まれないとしている点は非常に興味深いです。また「保育と幼児期の運動遊び」でも6歳までの幼児期に80数種の運動レパートリーを獲得できるとしていますので、この時期に多種多様な運動レパートリーを経験させておくことは必要と考えられます。

 逆に言うとこの時期には、特定のスポーツに専門化するのは、よくないといえます。